コーヒー名人
尿結石

コーヒーを飲むと尿管結石の予防になる!?


人がかかる病気の中で、非常に強い痛みを伴うものがいくつか有り、中でも尿管結石は特に痛みが強く3大激痛)の1つとして扱われています。

:捉え方は様々ですが、一般的に陣痛・結石・心筋梗塞・痛風・群発頭痛などから選ばれる事が多いです。

激痛

そして、この尿管結石は「コーヒーを飲む事で発症のリスクを下げられるかもしれない」という事を知っていますか?以下で詳しく見てみましょう。

当該記事で記述している尿管結石の原因や症状などは一般的なものです。詳細は医師に質問・相談する様にして下さいね。

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尿管結石とは?

結石といっても、結石の出来る場所によって「腎臓結石・尿管結石・膀胱結石・肝臓結石etc…」、結石の成分によって「尿酸結石・シスチン結石・シュウ酸カルシウム結石・リン酸アンモニウム結石etc…」など様々な分類がされます。

中でも尿管結石は、腎臓と膀胱の間に有る尿管に結石が詰まる事を指しており、多くの場合、シュウ酸カルシウムが主な成分となっています。以下では、尿管結石について解説していきます。

痛み

尿管結石の痛みは、よく「七転八倒する程痛い」「衝撃の痛み」などと表現される事が有る程です(この様な痛みを疝痛(せんつう)と言います)。しかも痛みの多くは深夜や明け方に突然襲って来るので、あまりの痛みに驚いて動けず、救急車で運ばれるという方も多い様です。

尿結石

中には出産の際の痛みに匹敵するという方もいる位なので、相当な痛みですね。なお、腎臓に結石が有る間は自覚症状は殆ど無く、腎臓から尿管に進むときに脇腹や腰の当たりに急激に痛みを感じます。

尿管は細いので、結石が通過する際に詰まります。尿管が詰まると、腎臓から尿を流し出す為に尿管内の圧力が高くなり、尿管が痙攣し神経を刺激する為に痛みが発生すると考えられています。

なお、結石が尿管を抜け膀胱に進むと痛みはほとんど無くなります。

原因

結石が出来る原因は主に「シュウ酸」に有ると言われています。シュウ酸は肉類(動物性タンパク質)に多く含まれており、体内に入るとカルシウムと結合します(シュウ酸カルシウムと言います)。

原因

通常であれば、カルシウムと結合したシュウ酸は便と一緒に体外へ排出されます。しかし、シュウ酸の摂取量が多くなると、便で排出しきれずに尿として排出される様になります。

尿として排出される場合、シュウ酸カルシウムは石の様な塊となるので、全てが排出される訳ではなく一部が腎臓に溜まってしまいます。その結果、石が徐々に大きくなり結石となるのです。

治療

尿管結石の治療は結石のサイズによって異なりますが、初期治療としては共通して鎮痛薬(主に点滴)で激痛を抑えます。そして、概ね5mm以下の結石の場合は、保存療法が採用されます。この場合は、痛み止め(座薬)や利尿薬が処方されるので、結石が体外に排出されるまでの間()は痛みと戦う必要が有ります。

:自然排出されるまでの期間は人によって異なります。早い人であれば1日〜数日、遅い人だと1〜2ヶ月かかる事も有ります。

治療

一方で、結石が5mmを超える様な場合(1cmを基準に判断される事も有る様です)は、体外から衝撃波を与えて結石を粉砕する方法や、尿道から内視鏡を挿入して超音波で粉砕する方法等が採用される事が多いです。

なお、結石を粉砕する場合は入院が必要になりますし、保険が適用されたとしても数万円の費用がかかります(とはいっても、結石が大きい場合は放っておいても排出されないでしょうから、医師の指示に従う様にしましょうね)。

参考:結石を薬で溶かすという方がいますが、カルシウムが含まれている結石は基本的に薬で溶かす事は出来ません。シスチン結石や尿酸結石(カルシウムを含まない結石)は薬で溶かす事が出来る可能性が有ります。

予防

尿結石の予防として一番に挙げられるのは、水分補給です。一日1.5L〜2L程度の尿を出すのが良いとされているので、汗をかきやすい夏などにはより多くの水分を摂取する必要が有ります。

また、シュウ酸の多く含まれている「ほうれん草」も摂り過ぎには注意が必要です。ストレスが原因で結石が出来る事も有ると言われている様ので、中間管理職の方達は特にストレスの溜め過ぎにも注意が必要ですね。

カフェインが結石を防ぐ!?

カフェインを含む飲料は、カルシウムが尿で排出されるのを促進し、腎結石のリスクを低減させる効果が有ると言われています。

:コーヒーを過剰摂取すると、必要なカルシウムまで体外へ排出されてしまう可能性が有るので、骨粗しょう症などの原因となるとも言われています。何事も摂り過ぎは駄目という事ですね。

上記を裏付ける様に、聖心カトリック大学(ローマ)・ハーバード大学(アメリカ)・メイン・メディカルセンター(アメリカ)の腎臓病研究グループが、217,883人超を対象に5グループに分けて実験した結果、カフェイン摂取量が最も多い男性のグループの腎臓結石の発症率(リスク)が26%低い事が分かりました。(平均の追跡期間:8年以上、腎結石の発生数:約5,000人)
(参考元:The American Journal of CLINICAL NUTRITION

コーヒー

「コーヒーにはシュウ酸が多く含まれているので尿結石予防の為に飲まない方が良い」、と言われる事が有ります。しかし、一般的なコーヒーに含まれるシュウ酸は100g当り33mg程度です。ほうれん草(100g当り770mg)やバナナ(100g当り500mg)などとは比べ物にならないほど少量です。

また、コーヒーにはプリン体が多く含まれるカフェインが入っていますが、同時に尿酸値を下げる作用も有ります。

従って、飲み過ぎない限りはコーヒーは結石の予防に良いといえそうですね。

コラム:ビールで結石を排出!?

結石が出来ると、「ビールを飲んで流せば良い!」という方がいます。確かにビールには利尿作用が有るので、結石を排出するのが早くなるかもしれません。比較的小さな結石であれば、ビールを飲めば尿で一気に流し出す事が出来る事も有るでしょう。

ビール

しかし、ビール(アルコール)によって排出されるのは、飲んだビールという訳では有りません。血液中に有る水分や体液の水分など、小腸で吸収したビールに含まれている水分以外の水分がまず先に排出されます。

従って、ビールを飲み過ぎると脱水状態になる可能性が有り、脱水状態になると上述した様に結石が出来やすくなる事になります。

また、ビールには尿酸値を高めるプリン体が多く含まれており(採り過ぎると痛風になるアレですね)、尿酸値が高まると結石の一種である尿酸結石となる可能性が高まるのです。

結石が出来て病院に行くと、しばらくはビールを控えた方が良いと言われると思いますが、こういった理由によるものなのですね。

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