コーヒー名人
保存に適した方法

コーヒー豆や粉をお店で購入するとき、袋等に詰められていますよね。

この袋(包材)がどの様な素材なのかという事を気にして買う人はあまりいないかもしれません。しかし、このコーヒーの包装方法や素材がコーヒーを新鮮に味わえる保存期間の長短に影響があるのです。

違い

ここでは、包装方法の違いや特徴、保存に適した素材がどの様な物なのかについて見ていきましょう。

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コーヒーの包装方法

通常、空気中には酸素が21%程度含まれています(78%が窒素、1%がその他)。そして、焙煎後のコーヒーを長期間美味しく保つには、この酸素を1%以下に保つ必要があると言われています。

そこで、酸素を1%以下に保つ為のコーヒーの包装方法として、主に以下の4つの方法があります。

  • ①不活性ガス置換
  • ②バルブ付き包装
  • ③真空包装
  • ④脱酸素剤封入包装

①不活性ガス置換

これがコーヒーの包装方法としては一番ベーシックなものです。不活性ガス置換は、窒素と二酸化炭素を容器内に吹き込み、酸素と水を容器内から無くした上でシールで密封してしまう、という方法です。

②バルブ付き包装

これは下の写真の様に、バルブを取り付けて、コーヒー豆・粉が噴出する二酸化炭素を酸素や水分と一緒にバルブから外に出すタイプの包装です。

バルブ付き包装

(参照元:株式会社清和)

包装に取り付けられているのはワンウェイバルブ(内側から外側への一方通行)なので、容器内の酸素量を低下させる事が出来ます。

但し、このバルブを付けるだけでは酸素や水分を取り除くのに長時間かかってしまうので、上記の不活性ガス置換と併用する事が必要となります。

なお、このバルブが付いていないと、コーヒーの噴出するガス(二酸化炭素)が包装内に充満することになり、包装が膨らみます。最悪の場合破裂することもあります。

コーヒーの入った袋が膨らむ原因は二酸化炭素!?

③真空包装

これは、いわゆる真空パックですね。包装内を真空状態にすることで長期保存を可能にしようとする方法です。但し、真空にするだけでは十分とは言えず、バルブ付き包装と同じく、不活性ガス置換とセットで活用することが必要です。

④脱酸素剤封入包装

脱酸素剤封入包装は、おかきや洋菓子などにもよく「食べられません!」という記載と共に入っている「脱酸素剤」を使う方法です。

脱酸素材

(参照元:Wikipedia

これは、脱酸素剤に使われている鉄が化学反応を起こすことで、包装内の酸素と水分を減らします。化学反応を利用している点が他と異なりますね。酸素と水分を減らすので、結果として「酸化・湿気」から守る事が可能です。

コラム:脱酸素剤と乾燥剤は違う?

脱酸素剤に似た物として「乾燥剤(シリカゲルとも言われます)」という物があります。両者は見た目はほとんど同じなので、気にしなければ中々違いに気付かないでしょう。しかし、両者には以下の様な違いがあります。

 脱酸素剤乾燥剤
中身鉄の粉シリカゲルの粒
機能酸素を減らす水分を減らす

中身・機能共に実は全然違うことが分かりますね。

ちなみに、シリカゲルは使用後は水分を含みますが、レンジやフライパンで少し加熱すると水分が蒸発し、効果は弱まるものの再利用が可能です(レンジの場合は、急激な温度の変化で爆発する可能性があるので注意して下さい)。

また、脱酸素剤の原理はホッカイロと同様です(ホッカイロは空気中の酸素と鉄が結合することで発熱するという性質を利用したもの)。従って、なかなか実践する事はないかもしれないですが、脱乾燥剤をホッカイロで代用することも可能なのです。

保存に適した包装の素材は?

コーヒーを長期間保存出来る様にする為には、上記の様な包装方法に加えて、包装に使う袋の素材も適切な物を選ぶ必要があります。

そして、長期間保存する為に必要な素材の条件として「ガスバリア性が強い=気体等の成分を通さない」ことが挙げられます。

ガスバリア性が強い素材を使う事で、コーヒーの匂いを包装内に閉じ込めて置く事が出来るのです。従来は、密閉出来る缶などが採用されていたのですが、最近は様々なフィルムを組み合わせて作ったガスバリア性の高い包材が使われています。

一般的にこのフィルムは以下の三層構造になっている事が多いです。

  • 外側・・・ポリエステルやナイロン
  • 中間・・・アルミ箔やアルミ蒸着ポリエステル
  • 内側・・・ポリエチレンやポリプロピレン

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